1970年の噴火活動記録

西暦
元号
月日
噴火記録(参考文献)
噴火活動
1970
昭和45
4〜6月
『4月30日御岳が爆発した。5月17日爆発、1000m、火映。5月28日大きな爆発音とともに1分間に3回の割合で爆発』(日本噴火誌) 噴火
火映現象
7〜9月

『9月30日から連続的に爆発し、噴石は火口から約1kmまでとびやや多量の降灰あり』(日本噴火誌)

『8月10日午前10時頃より音も無く黒色の噴煙を数分置きに噴出し、火山灰〜礫を飛ばした。同夜半になって爆発音が聞こえはじめ数秒〜数分毎に繰り返した。この活動は16日まで続いた』(立正大学探検部報告)

噴火
10〜12月
『10月3日ころまで多量の降灰と噴石を伴う爆発が連続、噴石は火口から1km以内。12月13,20〜22日にかけて大爆発があった。噴煙1000m』(日本噴火誌) 噴火
 

『1〜4月活動期、5〜10月静穏期、11月〜12月活動期。12月17〜19日連続。17日20時から時々爆発が起こりはじめ、火柱が100m、火炎が300m火口上にみられた。18日も時々爆発が連続したが、17時からものすごい爆発音が中之島できかれ、19日2時ころまで続いた。また27〜28日にも爆発があり、諏訪之瀬島では27日降灰が1cm積もり、28日も降り続いた。』(鹿児島県の地震と火山)

『6月19〜20日(?)30分間隔、爆発の地響き爆音聞こえる。8月12日爆発音(午前10〜12時41回、午後3回聞こえる。10月1〜6日噴火。1日は午前5〜6時6回、8時1回、11時2回爆発音。2日は小さな爆発音が時々。3、4日は1日中続く。5日は4〜5回、6日は2〜3回聞こえる。11月15日23時より16日午前6時頃まで時々爆発音。29日は1日中爆発音。12月20日23〜24時まで2回爆発。21日は13時37分、14時30分、15時40分、18〜19時の間に爆発音があり、火柱が50m上った。22〜23日は時々爆発音より地震があり、24日は1日中爆発音がきかれた。』(十島村役場報告−中之島)

噴火

諏訪之瀬島
中之島
爆発音
火柱
火映
爆発音
火柱
火映
       
   
11            
             
                   
                       
                     
                   
                   
10
                 
11
           
12
           
13 16 38     16 22 10
                           (鹿児島県の火山と地震)

<参考文献>
・十島村役場報告(1970):諏訪之瀬島御岳火山の観測(中之島)
・鹿児島県の地震と火山(1970):鹿児島県地震火山調査研究協議会、3号


1970年噴火

 

1971年の噴火活動記録

西暦
元号
月日
噴火記録(参考文献)
噴火活動
1971
昭和45
 1月
『1月1日、時々大規模な爆発音や地震があり、P.M.6〜8時に火柱が見られた。2〜3日も同様に時々地震や爆発音があった。15日22時に火柱が見られた。翌16日13〜17時の間に爆発音が聞かれた。』(十島村役場報告ー中之島) 噴火
地震
 2月

『2月2日18時30分、19時に火柱が見られた。26日23時30分、24時頃に爆発音が聞かれた。28日午前1〜2時頃火炎が見られた。』(十島村役場報告ー中之島)

『2月2〜3日に活動。17〜19日には火柱や火炎も見られ比較的大きな爆発音をともなった。26〜28日には小規模な活動があり、27日には降灰が1cm程積もった。28日まで降り続けた。』(十島村役場報告ー諏訪之瀬島)

噴火
火映現象
 3月

『3月12日18時より13日の12時頃まで時々爆発。』(十島村役場報告ー中之島)

『3月1〜5日、11〜15日に小規模な活動。23〜26日はやや大きな活動があった。』(十島村役場報告ー諏訪之瀬島)

噴火
 4月

『4月14日22時〜23時に時々爆発音。30日は12時20分、14時20分、14時25分、17時、22時に爆発音。』(十島村役場報告ー中之島)

『4月8〜10日、29〜30日に小規模な活動』(十島村役場報告ー諏訪之瀬島)

噴火
 7月
『7月19日19〜23時に火炎。』(十島村役場報告ー中之島) 火映現象
 8月
『8月1日19〜20時の間に爆発音。』(十島村役場報告ー中之島) 噴火
 9月
『9月1日に噴煙が高さ10000mに上がり、南東へ7km流れた。17日7〜8時に2〜3回爆発音。』(十島村役場報告ー中之島) 噴火
10月
『10月10〜12日にやや大きな活動』(十島村役場報告ー諏訪之瀬島) 噴火
11月
『11月6日10時40分に1回爆発音。10日20時より11日21時頃まで爆発。10日は20、22時に火柱をともなって爆発し、地震も感じられた。11日は20時、20時30分21時頃爆発音とともに火炎と火柱。27日22時55分に又23時15分より15秒程度自信がある(諏訪之瀬島は中程度)。』(十島村役場報告ー中之島) 噴火
地震
12月

『12月6日23時30分頃2〜3回爆発音。7日13時23分に爆発音。9日20時、翌10日2時に火炎が見られ、10時30分頃爆発音をきく。』(十島村役場報告ー中之島)

『12月9〜13日に小規模な活動』(十島村役場報告ー諏訪之瀬島)

噴火
火映現象

諏訪之瀬島
中之島
爆発音
火柱
火炎
爆発音
火柱
火炎
                 
                       
                       
                 
               
                       
                     
                   
                       
10
                   
11
         
12
           
13 24       11   10
                                (鹿児島県の火山と地震)

<参考文献>
・十島村役場報告(1971):諏訪之瀬島御岳火山の観測、中之島での観測
・十島村役場報告(1971):諏訪之瀬島での観測
・鹿児島県の火山と地震(1972):鹿児島県地震火山調査研究協議会報告、第4号


1971年4月噴火

 

1972〜1973年の噴火活動記録

西暦
元号
月日
噴火記録(参考文献)
噴火活動
1972
昭和47
  1月

『1月17日20時から18日2時まで、21時から19日2時まで火炎が見られた』(十島村役場報告ー中之島)

『1月17〜18日に小規模な活動』(十島村役場報告ー諏訪之瀬島)

噴火
火映現象
  4月

『4月3日14時頃震度2程度の地震の後爆発音が聞かれた。28日21〜22時、29日9時30分〜11時、15〜17時にかけて爆発音があり30日にも時々聞かれた。』(十島村役場報告ー中之島)

『4月27〜29日に中規模な活動。』(十島村役場報告ー諏訪之瀬島)

噴火
地震
  5月

『5月1〜2日に小規模な活動。25〜27にも小規模な活動。』(十島村役場報告ー諏訪之瀬島)

『5月28日噴煙が5分間隔で噴出され、1000〜1500mの高さに上った。』(青木章)

噴火
  7月

『7月31日7時30分、45分頃に爆発音。』(十島村役場報告ー中之島)

『7月29日夜より5〜10分間隔で爆発を行い、噴煙は高さ1000〜1500mに上り、翌30日11〜12時頃煙環が観察された。この時の気象状態は東の風、風速10m/秒ほどで晴れであった。夜間には火炎が見られた。31日朝時々爆発しこの活動は終わった。』(青木章)

噴火
  8月

『8月22〜23日にも小規模な活動』(十島村役場報告ー諏訪之瀬島)

『8月22〜24日に活動。22日は噴煙を1000mの高さに上げた。23日は火口にて20分間隔で爆発するのを観察。この活動は26日まで続いた。』(青木章)

噴火
 9月

『9月29日より、10月9日まで小規模な活動。5日には軽震が10秒位続いた。』(十島村役場報告ー諏訪之瀬島)

『9月2日10時45分に震度4程度の地震が30秒位続いた。29〜30日に活動』(青木章)

噴火
地震
10月
『10月1〜9日に活動。30日から翌月6日まで活動』(青木章) 噴火
11月
『11月1日13〜17時の火口観察によると、噴煙1000m、小規模な土砂柱を5分毎に吹き上げ、15時5分に噴煙を1500mの高さに噴出したあと、40分間休止し、以後1500mの高さにまで上げるようになる。16時頃から噴煙が減少しはじめ、火口底に心臓の鼓動のような音あるいは噴射音のような音がきこえると同時に小規模な溶岩片が飛んだ。2日も同様な爆発があり、23時頃から20分間隔となり、火炎が見られた。3日も同様部落で20分毎に爆発音がきかれたが、火口周辺での観測によると5分毎に爆発し、火山弾を水平に400〜3500m、垂直に300〜500m程飛ばした。4日午前3時半頃より火口底30〜50mの溶岩湖(?)となり、周期的に膨張し破裂してマグマのしぶきを飛ばした。時々50m程火炎を上げることもあった。5日も同様な活動が続くが次第に弱くなり、間隔も長びき、ついには音が聞こえなくなった。6日は噴煙を上げるのみでこの活動は終わった。』(青木章) 噴火
12月
『12月初旬にも噴火があったらしい。』(青木章) 噴火
1973
昭和48
 3月
『3月13〜18日、26〜28日に活動。3月24午前3〜4時頃震度3程度(時計が止まった)の地震が起こり、2日後の26日から噴火が始まった。』(青木章) 地震
噴火
 4月
『4月5日に噴火』(青木章) 噴火
 5月
『5月1日午後1時47分に桜島が噴火した後、20時間余り過ぎた2日午前9時頃諏訪之瀬島も活動を開始し5日まで続いた。』(平吉) 噴火
 8月
『8月8〜10日に活動。この活動の数日前より地鳴りが1日に何回となく聞かれるようになり、噴煙が減少するなどの前兆現象が観測された。』(青木章) 噴火
10月
『10月29日に活動』(青木章) 噴火
12月
『12月7〜16日に活動。この活動は最近になく激しいものであった。』(青木章) 噴火

<参考文献>
・青木章(1972):私信
青木氏は、諏訪之瀬島に長期滞在し火山の観測を継続した

1972年8月の火口
1973年8月の火口

 

1974年の噴火活動記録

西暦
元号
月日
噴火記録(参考文献)
噴火活動

1974

 

昭和49

 

 1月

『1月3日午後0時50分、黒色の噴煙を火山灰とともに吹き上げたが爆発音はなく1回で終わった。』(平吉孝明)

『1月19日午後7時頃地震あり。1月26〜27日噴火あり。』(青木章)

地震
噴火
 2月
『2月11〜28日活動あり』(青木章) 噴火
3〜4月
『3月8〜16日活動あり。3月27日〜翌月3日活動あり』(青木章) 噴火
 8月

『8月11〜16日活動あり。』(青木章)

『8月25〜26日活動あり。』(立正大学探検部

噴火

諏訪之瀬島
中之島
爆発音
火柱
火炎
爆発音
火柱
火炎
           
             
                 
                 
             
             
             
       
             
10
               
11
                 
12
       
12 22    

                          (鹿児島県の地震と火山)

<参考文献>
・平吉孝明(1974):滞在中に観測
・青木章(1974):私信
・立正大学探検部(1975):諏訪之瀬島の火山活動記録、p1〜27
・鹿児島県の地震と火山(1975):鹿児島県地震火山調査研究協議会報告第7号

1974年8月夜間の噴火
紡錘状火山弾を手にする青木氏(1969年)