1960年の噴火活動記録

西暦
元号
月日
噴火記録(参考文献)
噴火活動
1960
昭和35
 1月
『中之島から火映観測』(日本噴火誌) 火映現象
 2月
『中之島から3回火映観測』(日本噴火誌) 火映現象
10月
『夜間に火映観測』(日本噴火誌) 火映現象
11月
『全月をとおして夜間に火映観測』(日本噴火誌) 火映現象
12月
『31日に火映観測』(日本噴火誌) 火映現象
 

『2月から4月の間は噴煙の上がる日はかなりすくなかったが、5月からまた連日噴煙をあげ年末におよんでいる』(九州の火山噴火史)

『山の鳴動ひどく、黒色の噴煙が盛んに吹きあげ、部落には降灰がひどく、火口の活動は活発であった。1960年正月に旧来の噴火口とは別の場所から噴煙が出しており、新火口は1960年秋の活動で開孔したと考えられる』(火山)

噴火

<参考文献>
・火山(1964):鹿児島県トカラ諸島諏訪之瀬島御岳火山の1960年活動について、松本播郎、9巻1号

1961〜1969年の噴火活動記録

 

西暦
元号
月日
噴火記録(参考文献)
噴火活動
1961
昭和36
1〜3月
『時々小爆発、中之島から噴煙、爆発音、火映観測』(日本噴火誌)

噴火
火映現象

4〜6月

『4月および6月には時々爆発音が聞え、6月には火映観測』(日本噴火誌)

『諏訪之瀬島北東25kmの中之島中学校の報告によれば4月および6月にはときどき爆発音が聞え、ことに6月には、火口の上空が赤く映えているのを観測した。』(火山報告)

噴火
火映現象
7〜9月

『時々爆発音が聞え、夜間は火映観測』(日本噴火誌)

『夜間、火口上空が赤くなるのが認められ、また、ときどき爆発音が聞こえた(中之島中学校報告による)』(火山報告)

噴火、火映現象
 
『1月から3月まではほとんど連日小噴煙がみられたが、4月以降は噴煙をあげる日がかなり少なくなっている。』(九州の火山噴火史) 噴火
1962
昭和37
4〜6月

『4月時々小噴火、火映観測(5〜6月は欠測)』(日本噴火誌)

『4月はときどき小噴火があり、噴煙や火口の上空が赤く映える現象を諏訪之瀬島北東25km之中之島中学校から望見した。5〜6月は欠測のため不明。』)(火山報告)

噴火
火映現象
7〜9月

『火映観測(8月は不祥)』(日本噴火誌)

『上空が赤く映える(8月不祥)』(火山報告)

火映現象
 
『周期はあったが、爆発音著しく灰も竹がしなる程降った。夜など一時戸外へ非難することもあった。』(火山) 噴火
1963
昭和38
 
『活動あり』(理科年表) 噴火
1964
昭和39
 
『活動あり』(理科年表) 噴火
1965
昭和40
4〜6月
『4月上旬御岳火口が5〜10回爆発した。』(日本噴火誌) 噴火
1966
昭和41
 
『詳細不明、噴煙活動はかなり盛ん。小爆発もあったらしい。1949年以来の一連の噴火活動の余じんらといえよう。』(気象年鑑) 噴火
1967
昭和42
 8月

『8月21日、3回爆発。噴石、降灰、噴煙5000m以上』(日本噴火誌)

『8月21日、近年まれな大爆発をおこし、かなり大きな爆発音をともなって噴煙を山頂上5000m以上もの高さに噴出。噴石活動もみとめられ、同島南東部には多量の降灰があったようである。』(気象年鑑)

噴火
1968
昭和43
 7月

『7月17〜18日爆発音をともなう噴火があった。』(日本噴火誌)

『7月16日から噴煙活動が活発化し、17〜18日にかけ爆発音を伴う噴火活動があった。』(気象年鑑)

『7月19日〜29日、爆発音を伴う噴火活動あり。』(立正大学探検部報告)

噴火
 8月
『8月3日〜8日、噴火活動あり。』(立正大学探検部報告) 噴火
11月

『11月7日、爆発、噴石、噴煙の高さ3000m。11月27日、飛行機観測によれば小爆発があったと推定』(日本噴火誌)

『11月27日、噴煙1300m』(気象年鑑)

噴火
1969
昭和44
1〜3月
『1月18日爆発、2月5日爆発、3月10日爆発噴煙4000m』(日本噴火誌) 噴火
4〜6月

『4月23日爆発(1回)、5月11日爆発(1回)噴煙2500m』(日本噴火誌)

『4月23日、10時50分5分おきに噴煙。5月11日、飛行機で噴煙(2500m)観測』(鹿児島県の地震と火山)

噴火

<参考文献>
・火山報告(1961):気象庁、1巻2号、3号
・火山報告(1962):気象庁、2巻2号、3号
・理科年表(1975):東京天文台編、丸善
・気象年鑑(1968):日本気象協会
・立正大学探検部報告(1968):諏訪之瀬島調査報告
・鹿児島県の地震と火山(1970):鹿児島県地震火山調査研究協議会


1968年8月噴火(青木章撮影)